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四国八十八カ所歩き遍路 DAY 6 May 2026
歩き遍路6日目 5/22 最終日
今日はお参りはなし。実家の愛媛に行く高速バスに乗るために、宿から歩いて6.5㎞ 徳島駅に向かう。
お遍路とはお寺での参拝だけではない。お寺とお寺の間の道を歩くことこそお遍路だ。
四国に出かける前は、物見遊山気分で気軽に楽しくまわろう、疲れたら電車やバスを使おうと思っていた。自分に全部歩き通す体力はないと思っていたし、体が一番だと思っていた。
ところが実際に回り始めると、歩くこと自体が楽しい。四国全部に足跡をつけたくなった。そしてびっくりするほど疲れない。人と出会い、お接待に助けられ、きれいな景色を眺め、時々お寺でお参りをする。そのすべてにお大師さんがついてきて、助けてくれる。
同行二人は例えではなく、本当だ。お遍路をまわる人、バスでも自家用車でも自転車でもそして歩きでも、全員にお大師さんがついている。
お接待を続ける四国の人の中にも、お大師さんは生きている。
それを実際に、リアルに体験できるのがお遍路なのだ。
お遍路をする人の大半が、スピリチャルとは縁遠い普通の人だ。外国人も多く、宗教もバラバラ。最初はお経もたどたどしく、正式なお参りの仕方も知らない。だが、巡拝が進むにつれてだんだん読経にも馴染み、その言葉が自分のものになり、浸透してくる。意味が分かる必要はない。お経を読むとなんだか気持ちがいい、その自分の内側の変化に気づく。
よく『歩いていると無になるんですか』と聞かれるが、実際は道順を確認したり、休憩場所を探したりと案外忙しく、無になっている暇はあまりない。ただ、涼しい風がさあっと通り抜ける瞬間、目の前の景色が開けて明るい光を浴びたその時、ああいいな、気持ちいいなと素になって、ただ受け取るだけの自分がいる。考えることをやめて、ただ感じ、受け取ることは難しいが、ここにはそれがある。
9:00出発 料理人である宿の人と話し込んですっかり遅くなった
前日お参りを済ませた17番札所 井戸寺の太子堂で、これまで守ってくれたことのお礼と、今回の巡拝の打ち止めをお大師さんに報告。国道を避け、広々とした田んぼの中を歩く。この辺りはすっかり平野だ。鮎喰川を渡ると徳島の市街地。チェーンの飲食店や高校、大学病院など見慣れた風景が続く。
国道192号線の裏、眉山ふもとの路地を歩いていた時のこと。
これでお遍路がおしまい、もう実家に帰るだけと思ったとたん、急に足と肩が痛くなってきた。前日までの絶好調はどこに行ったのか。ああ、もっと歩きたかったなあ、もうお大師さんはいなくなってしまったのかなと思いながら歩いていると、後ろから近付いてきた車が窓を開け
「お遍路さん、これブラックやけん、飲んで」
ごく普通の日に焼けた作業員風の男性が、缶コーヒーを差し出してきた
「え、いいんですか?ありがとうございます」
びっくりして受け取った途端に車は通りすぎ、立ち去ってしまった。
本当はお接待を受けたら、お礼に納め札を渡すことになっているのに…

受け取った缶コーヒーは冷たくて、これはきっとあの男性が自分で飲もうと買ったばかりに違いない。その優しさに触れ、私は間違っていた、やっぱりお大師さんは一緒にいてくれたんだと気づき、涙が次から次へとあふれた。
こんなお接待を受けたのは始めてだ。
あの男性の中にもお大師さんはいる。間違いない。
泣きながら歩く。もう足も肩もどこも痛くない。
良かった、お遍路にまた来よう。
徳島駅そばの阿波踊り会館で、毎日行われている阿波踊りの公演を満喫。
阿波おどり会館|いつでも楽しめる阿波おどり|徳島市



お土産は宿の人のおすすめで、岡田糖源郷の阿波和三盆、霰糖。駅前のバスターミナルに面したビルの1階に店舗がある。
阿波和三盆糖 岡田製糖所
駅前の徳島市広域観光案内ステーションに立ち寄り、今後のお遍路の行程、ベジタリアンの宿について相談。
「徳島市広域観光案内ステーション・徳島市移住交流支援センター」:徳島市公式ウェブサイト
12:30高速バスに乗り、松山へ
バスの中で飲んだ缶コーヒーは冷たくて苦くて、乾いた喉を癒してくれた

今日はお参りはなし。実家の愛媛に行く高速バスに乗るために、宿から歩いて6.5㎞ 徳島駅に向かう。
お遍路とはお寺での参拝だけではない。お寺とお寺の間の道を歩くことこそお遍路だ。
四国に出かける前は、物見遊山気分で気軽に楽しくまわろう、疲れたら電車やバスを使おうと思っていた。自分に全部歩き通す体力はないと思っていたし、体が一番だと思っていた。
ところが実際に回り始めると、歩くこと自体が楽しい。四国全部に足跡をつけたくなった。そしてびっくりするほど疲れない。人と出会い、お接待に助けられ、きれいな景色を眺め、時々お寺でお参りをする。そのすべてにお大師さんがついてきて、助けてくれる。
同行二人は例えではなく、本当だ。お遍路をまわる人、バスでも自家用車でも自転車でもそして歩きでも、全員にお大師さんがついている。
お接待を続ける四国の人の中にも、お大師さんは生きている。
それを実際に、リアルに体験できるのがお遍路なのだ。
お遍路をする人の大半が、スピリチャルとは縁遠い普通の人だ。外国人も多く、宗教もバラバラ。最初はお経もたどたどしく、正式なお参りの仕方も知らない。だが、巡拝が進むにつれてだんだん読経にも馴染み、その言葉が自分のものになり、浸透してくる。意味が分かる必要はない。お経を読むとなんだか気持ちがいい、その自分の内側の変化に気づく。
よく『歩いていると無になるんですか』と聞かれるが、実際は道順を確認したり、休憩場所を探したりと案外忙しく、無になっている暇はあまりない。ただ、涼しい風がさあっと通り抜ける瞬間、目の前の景色が開けて明るい光を浴びたその時、ああいいな、気持ちいいなと素になって、ただ受け取るだけの自分がいる。考えることをやめて、ただ感じ、受け取ることは難しいが、ここにはそれがある。
9:00出発 料理人である宿の人と話し込んですっかり遅くなった
前日お参りを済ませた17番札所 井戸寺の太子堂で、これまで守ってくれたことのお礼と、今回の巡拝の打ち止めをお大師さんに報告。国道を避け、広々とした田んぼの中を歩く。この辺りはすっかり平野だ。鮎喰川を渡ると徳島の市街地。チェーンの飲食店や高校、大学病院など見慣れた風景が続く。
国道192号線の裏、眉山ふもとの路地を歩いていた時のこと。
これでお遍路がおしまい、もう実家に帰るだけと思ったとたん、急に足と肩が痛くなってきた。前日までの絶好調はどこに行ったのか。ああ、もっと歩きたかったなあ、もうお大師さんはいなくなってしまったのかなと思いながら歩いていると、後ろから近付いてきた車が窓を開け
「お遍路さん、これブラックやけん、飲んで」
ごく普通の日に焼けた作業員風の男性が、缶コーヒーを差し出してきた
「え、いいんですか?ありがとうございます」
びっくりして受け取った途端に車は通りすぎ、立ち去ってしまった。
本当はお接待を受けたら、お礼に納め札を渡すことになっているのに…

受け取った缶コーヒーは冷たくて、これはきっとあの男性が自分で飲もうと買ったばかりに違いない。その優しさに触れ、私は間違っていた、やっぱりお大師さんは一緒にいてくれたんだと気づき、涙が次から次へとあふれた。
こんなお接待を受けたのは始めてだ。
あの男性の中にもお大師さんはいる。間違いない。
泣きながら歩く。もう足も肩もどこも痛くない。
良かった、お遍路にまた来よう。
徳島駅そばの阿波踊り会館で、毎日行われている阿波踊りの公演を満喫。
阿波おどり会館|いつでも楽しめる阿波おどり|徳島市



お土産は宿の人のおすすめで、岡田糖源郷の阿波和三盆、霰糖。駅前のバスターミナルに面したビルの1階に店舗がある。
阿波和三盆糖 岡田製糖所
駅前の徳島市広域観光案内ステーションに立ち寄り、今後のお遍路の行程、ベジタリアンの宿について相談。
「徳島市広域観光案内ステーション・徳島市移住交流支援センター」:徳島市公式ウェブサイト
12:30高速バスに乗り、松山へ
バスの中で飲んだ缶コーヒーは冷たくて苦くて、乾いた喉を癒してくれた


